子供たちからの手紙
 

先日、中学生の情操教育で、職場訪問というかたちで、DEN設計に1日見学にきました。
毎年、引き受けるようにしていますが、今年は、5人の男の子(12、3才)が、
事務所に訪ねて来ました。

少し緊張した子、眠そうな子、一生懸命メモを取る子など、
建築家に興味を持った子供達と質疑応答形式で会談させてもらい、
とても新鮮な気持ちになれたのは、私たち大人の方だった気がします。

今後の建築の将来を背負う子供たちには、少し”厳しい”内容も話しました。

それでも、「設計をしていて何が一番、楽しいのですか?」
と、懸命に聞く姿に、自分の娘を重ねながら、

「仕事は、やらなくてはいけない事とやりたい事は違うんだよ」

「でも、自分のやりたい設計を仕事に選ぶためにたくさん学んで、
たくさん悩むことができたら、
”家”を描くだけではなく、設計の仕事そのものを好きになれるんだよ。」
と、難しそうな話に、不思議そうな顔をしている子供たちでした。

その子達から、お礼のお手紙を頂きました。純粋な思いで、書かれた手紙は、
私たち大人を励ましているように思えます。